- 頭ごなし(あたまごなし)
- 相手の言い分をよく聞かず、最初から一方的に物を言うこと。
- 愛想尽かし(あいそづかし)
- 愛想を尽かすこと。人にすげなくしてとりあわないような言葉や動作。
- 当て付ける(あてつける)
- はっきりそれと言わずに、何かにかこつけて悪く言う。あてこする。
- 唯唯(いい)
- 敬意を表す答えの声。また、「はいはい」とさからわずに従うさま。「唯唯として従う」
- 威高・居高(いだか)
- 傲慢なこと。尊大なこと。
- 意地にかかる
- 逆らって、是非とも自分の思いを通そうとする。いこじになる。
- 意を得ず
- (1)相手の気持・考えがわからない。(2)思うにまかせない。満足しない。
- 意を強くする
- 支持・賛成してくれる人がいるのを知って心づよく思う。
- 意を通ずる
- 自分の考えや思いを秘かに相手に伝える。
- 意を迎える
- 相手の意向に従って振舞う。迎合する。
- 陰にこもる
- 不平・不満などが外にあらわれず、内にこもる。
- 色に出る
- 心の中の思い、特に、秘めた恋心が表情やしぐさに表れる。様子に出る。
- 言い通す(いいとおす)
- どこまでも言い張る。最後まで同じ意見を言いつづける。「知らないと言い通す」
- 言いそびれる(いいそびれる)
- 言い出す機会を失う。
- 言い逸れる(いいはぐれる)
- 言う機会を失う。言いそびれる。「お礼を言い逸れる」
- 内内(うちうち)
- (副詞的に) ないないに。ひそかに。
- 内面(うちづら)
- 家族や内輪の人に見せる顔つき。⇔外面「内面が悪い」
- 嘯く(うそぶく)
- (1)そらとぼける。「何も知らないと嘯く」(2)大きなことを言う。えらそうなことを言う。
- 裏を言う
- 心にもない事を言う。
- 上調子(うわちょうし)
- 言語・動作のうわついておちつかないこと。おっちょこちょい。
- 行い澄ます(おこないすます)
- 神妙らしくふるまう。殊勝げにふるまう。
- 思い交す(おもいかわす)
- 互いに心をかよわせる。思いあう。
- 思い合う(おもいあう)
- 互いに恋いしたう。愛し合う。
- 思ひ纏はす(おもいまつわす)
- 心から離さない。つきまとって思う。
- 思ひ包む(おもいつつむ)
- 心に秘める。
- 折れ込む(おれこむ)
- 折れて内部にはいる。
- 表を張る
- うわべを豪勢な風に見せかけて内実を隠す。
- 恩に受ける
- 恩を受けたのをありがたく思う。
- 恩に掛ける
- 恩を施したことを相手にありがたく思わせるような言動をとる。
- 重ね返事(かさねへんじ)
- 「はいはい」のように同じ言葉を重ねた返事。
- 陰事(かげごと)
- 隠していること。
- 畏まる(かしこまる)
- 気兼ねする。遠慮する。
- 構い付ける(かまいつける)
- あれこれ相手をする。とりあう。「子供を構い付けない」
- 御仁(ごじん)
- 他人の尊敬語。おかた。「すぐれた御仁じゃ」
- 骨肉相食む
- 親子・兄弟など血縁の者同士で相争う。「骨肉相食む戦乱の世の中」
- 下役(したやく)
- 配下の役人。
- 誰何(すいか)
- 「誰だ?」と呼びかけて名を問い質すこと。「入口で誰何される」
- ぞっとしない
- それほど感心したり面白いと思ったりするほどでもない。
- 遠縁(とおえん)
- 遠い血縁。また、その人。
- 年高(としだか)
- としうえ。としかさ。
- 説き分ける(ときわける)
- 物の道理が分るように説明する。
- 解け合う(とけあう)
- 互いにへだたりがなくなる。互いにうちとける。
- 刺立つ(とげだつ)
- (1)とげが立つ。(2)いらだつ。かどだつ。
- 毒気(どくけ)
- 人を憎み、また人の気持を害するような感情。わるぎ。どっけ。
- 僻目(ひがめ)
- (1)見誤り。(2)偏見。
- 顰(ひそみ)に倣う
- 西施が心臓の病のために苦しげに眉をひそめたのを醜女が見て美しいと思い、自分もそのまねをしたが、それを見た人は気味悪がって門をとざした。いたずらに人の真似をして世の物笑いになることにいう。また、他人に見倣ってすることを謙遜していう。「カフカの顰に倣う」
- 不憫がる(ふびんがる)
- かわいそうに思う。
- 不平を鳴らす
- 不平を言い立てる。
- 眉毛を読まれる
- 心中を人に察知される。見透かされる。
- 交らい(まじらい)
- まじわり。つきあい。交際。
- 回り気(まわりぎ)
- いろいろと気をまわして心配する性質。疑いやすい気質。
- 前工み(まえだくみ)
- 前からの計画。
- 真っくすみ(まっくすみ)
- 非常にきまじめで固くなっているさま。「いかにも容儀にかまへて真っくすみになり」
- 間を合せる
- 適当に処理する。その場を取りつくろう。
- 水向け(みずむけ)
- 相手の関心をある事に向けさせようと誘うこと。水を向けること。
- 身性・身状(みじょう)
- (1)うまれつき。性分。(2)身の上。身分。
- 身空(みそら)
- 身の上。分際。
- 身近い(みぢかい)
- 自分の身に近い。親密である。
- 身褒め(みぼめ)
- 自分で自分をほめること。自慢。
- 冥利(みょうり)に尽きる
- ある立場・ある境遇でこの上ない大きな恩恵を受けてありがたく感じること。冥加に尽きる。「男冥利に尽きる」
- 睦まやか(むつまやか)
- 交情がこまやまさま。仲がよい様。
- 娘気(むすめぎ)
- うぶな気立て。世馴れぬ少女の心。
- 結び留める(むすびとめる)
- 結びつけて離れぬようにする。
- 胸に納める
- 心に秘めて口に出さない。胸に畳む。
- 脂下がる(やにさがる)
- キセルの雁首を上にあげ、脂が吸口の方へ下がるようなかたちでタバコをふかす。転じて、気どって構える。得意気になって、にやにやする。「女に囲まれて脂下がる」
- 行き逢う(ゆきあう)
- (1)ぴったり一致する。(2)行きあうようにさせる。交差させる。
- 行き交じる・行き雑じる(ゆきまじる)
- 行ってまじる。多くのものが行き合ってまじる。雑沓する。
- 由・因・縁(よし)
- 物事のよってきたるところ。由来。由緒。理由。わけ。「由ありげな様」
- 余所げ(よそげ)
- よそよそしいさま。関係のない様子。
- 横意地(よこいじ)
- 道理に合わない我意を通そうとすること。「横意地を張る」
- 捩れる(よじれる)
- ねじれる。よれる。
- 由めく(よしめく)
- わけがありそうにふるまう。特別な関心があることをほのめかす。
- 世を響かす
- 世間に大評判を立てる。
■
- 愛執(あいしゅう)
- 欲望にとらわれて執着すること。
- 愛尊(あいそん)
- 愛し尊敬すること。
- 悪舌(あくぜつ)
- 他人をあしざまに罵ること。悪口。
- 畏友(いゆう)
- 尊敬する友人。
- 慰謝(いしゃ)
- 慰めいたわること。同情して慰めること。
- 意執(いしゅう)
- あることに固執する迷いの心。
- 胡乱(うろん)
- 疑わしいこと。うさんくさいこと。「胡乱な目つき」「胡乱な人物」
- 怨憎(えんぞう)
- うらみ憎むこと。うらみと憎しみ。
- 奥意(おくい)
- 心の奥底。
- 怏怏(おうおう)
- 不平なさま。満足しないさま。
- 怨讐(おんしゅう)
- うらみ、かたきとすること。
- 下視(かし)
- 見おろすこと。見くだすこと。
- 含羞(がんしゅう)
- はにかみ。はじらい。
- 隔心(かくしん)
- 隔てのある心。打解けない遠慮の気持。
- 懐慕(かいぼ)
- なつきしたうこと。
- 角逐(かくちく)
- (「角」は競う意、「逐」は駆逐の意) 互いに相手を落そうと争うこと。互いに競争すること。「両国の中東における角逐」
- 託言(かごと)
- 非難。言いがかり。
- 頑然(がんぜん)
- 他人の言う事をきかない様。強情な様。
- 疑訝(ぎが)
- 疑いいぶかること。
- 倨傲(きょごう)
- おごりたかぶっていること。
- 功徳(くどく)
- (1)よい果報をもたらすもととなる善行。「功徳を積む」「功徳を施す」(2)善行の結果として与えられる神仏のめぐみ。ごりやく。「功徳がある」
- 圭角(けいかく)
- 言語・行動のかどだって、円満でないさま。
- 敬讃(けいさん)
- 敬って褒めること。
- 狷介(けんかい)
- (現在は多く悪い意に使う) 固く自分の意志をまもって人と妥協しないこと。「狷介な老人」「狷介孤高」「狷介固陋」
- 係累・繋累(けいるい)
- (1)つながること。(2)身心を拘束するわずらわしいこと。(3)特に、自分が世話をしなければならない両親・妻子・兄弟など。「係累のない身」
- 後学(こうがく)
- (1)後進の学者。「後学の徒」(2)今後の自分のためになる知識。「後学のために見ておく」
- 好個(こうこ)
- ちょうどよいこと。「好個の人物」「好個の材料」
- 鼓吹(こすい)
- (1)勢いをつけはげますこと。(2)意見・思想を盛んに主張して他の共鳴を得ようとすること。「軍国主義を鼓吹する」
- 骨肉(こつにく)
- (1)骨と肉。(2)親子・兄弟などの血族。こつじく。「骨肉の情」
- 昵懇(じっこん)
- こころやすいこと。親しいこと。懇意。「昵懇の間柄」「彼とは昵懇にしている」
- 親炙(しんしゃ)
- 親しくその人に接して感化を受けること。「親炙に浴する」
- 崇敬(すうけい)
- あがめうやまうこと。「祖先を崇敬する」「崇敬の念」
- 舌剣(ぜっけん)
- (1)するどい弁舌。(2)害意のある言葉を剣にたとえていう語。(3)告げ口で人をそこなうこと。
- 折衝(せっしょう)
- 外交その他の交渉での談判またはかけひき。利害の異なる相手と問題を解決するために話し合うこと。「折衝を重ねる」
- 浅見(せんけん)
- あさはかな考え。また、自分の意見を謙遜していう語。愚見。
- 紐帯(ちゅうたい)
- (1)二つのものを結びつける役割をなしているもの。(2)社会の構成員を結びつけて、社会をつくりあげている条件。血縁・地縁・利害など。社会紐帯。
- 弔辞(ちょうじ)
- 弔意を表した文章。
- 重宝(ちょうほう)
- (1)珍重すること。大切に取り扱うこと。(2)便利だと感じてよく使うこと。「皆に重宝がられる」
- 妬心(としん)
- ねたむ心。嫉妬心。
- 篤心(とくしん)
- 篤実な心。
- 毒心(どくしん)
- 敵意をいだいた心。悪心。
- 督責(とくせき)
- ただしせめること。とりしまりうながすこと。せめなじること。
- 訥言(とつげん)
- (1)重苦しくしぶりがちなことば。(2)どもることば。
- 不請不請(ふしょうぶしょう)
- (「不承不承」とも) いやいやながらするさま。
- 侮言(ぶげん)
- あなどって言うことば。
- 侮罵(ぶば)
- あなどりののしること。
- 侮慢(ぶまん)
- 人をあなどり、自らたかぶること。
- 不逞(ふてい)
- 従順でないこと。ずうずうしいこと。
- 不悉(ふしつ)
- 思うことを十分に言いつくさないこと。
- 紛擾(ふんじょう)
- みだれもつれること。もめること。ごたごた。「紛擾にまきこまれる」
- 紛紜(ふんうん)
- 物事がいりみだれるさま。もめごと。
- 紛乱(ふんらん)
- まぎれみだれること。混乱。
- 末胤(まついん)
- 血をひいた子孫。末裔。
- 蜜語(みつご)
- 甘い言葉。男女のむつごと。
- 無恥(むち)
- 恥を恥とも思わないこと。恥しらず。
- 約定(やくじょう)
- 事を約し定めること。人と契約すること。
- 諭告(ゆこく)
- さとし告げること。また、その言葉。
- 佯狂・陽狂(ようきょう)
- 狂人のふりをすること。また、その人。
- 悋気(りんき)
- ねたむこと。特に情事に関する嫉妬。やきもち。