紋切れ(あやぎれ)
発音・音声等が明瞭ではっきりしていること。歯切れの良いこと。「言葉の綾切れせぬ事のみ多し」
息根(いきね)
(1)呼吸。いきね。(2)声。
息白し(いきしろし)
気温が低くなった朝夕など、吐く息が白く見えること。「白息しらいき」とも。
息衝き(いきづき)
(1)太く息をつくこと。ためいき。(2)呼吸。
息衝く(いきづく)
(1)息をする。呼吸する。また、生きている。「伝統が息衝いている」(2)ため息をつく。なげく。(3)苦しい息をつく。あえぐ。「息衝き苦しむ有様、いと見苦し」
息遣い(いきづかい)
呼吸の調子。「息遣いが荒い」
上声(うわごえ)
高い声。頭声とうせい。
老い嗄る(おいかる)
年をとって声がしわがれる。
幽か・微か(かすか)
物の形・色・音・匂いなどがわずかに認められるさま。しかと認めにくいさま。
幽し(かそけし)
〓形ク〓 かすかなさまである。
片息・肩息(かたいき)
たえだえな息。
かたり
堅い物の触れ、または落ちる音。
甲声(かんごえ)
甲走った声。高く冴えて聞える音声。
吐息(といき)
落胆したり、安心したりしてつく息。
尖り声(とがりごえ)
怒った時等の、甲走った鋭い声。
胴声(どうごえ)
調子はずれの濁って太く下品な声。
遠聞き(とおぎき)
遠方で聞くこと。
遠声(とおごえ)
遠くから聞える声。遠くでする声。
敏耳(とみみ)
よく聞える耳。はやみみ。
共音(ともね)
共に声を立てること。共に鳴く声。「稚児も、共音立てぞ泣叫ぶ」
遠音(とおね)
遠くの音。遠方に聞える音。とおと。
共鳴り(ともなり)
物理系が外部からの刺激で固有振動を始めること。特に刺激が固有振動数に近い振動数を持つ場合を指す。共振。
轟き(とどめき)
(1)とどろくこと。(2)溝などが合流して音を立てて流れ落ちる所。
含み声(ふくみごえ)
口の中に音がこもっているように聞える声。
ふっつり
(1)細く弱い糸などが切れるさま。(2)突然に途絶えるさま。ふつり。「これからはふっつりと思ひ切つたぞ」
ふたり
物の落ちる音。ぱたり。ぽとり。
耳言(みみごと)
みみうち。耳語(じご)。
耳付き(みみつき)
耳の様子。耳の有様。
耳聡い(みみざとい)
(1)聴覚が鋭い。(2)聞きつけるのが早い。
耳はしこい(みみはしこい)
聞きつけるのが早い。
耳とどまる(みみとどまる)
聞いて心が動く。聞いたことがあとに残る、また、聞いて気にさわる。
耳に当る
聞いて癪にさわる。
耳に逆らう
聞く人に不愉快な感じを与える。
夕声(ゆうごえ)
夕方、聞える声。夕方の声。
余所に聞く
他人の事のように聞き流す。
夜聡(よざと)
夜寝ていても、物音にすぐ目が覚めること。
遺響(いきょう)
あとに残るひびき。余韻。
咽喉(いんこう)
咽頭と喉頭。のど。
音律(おんりつ)
(1)音の調子。(2)音の高さ。
諧調(かいちょう)
よく調和のとれた調子。整った調子。「諧調の妙」
佳調・嘉調(かちょう)
よくととのった調子。
戛然(かつぜん)
堅い物が触れて高く鋭い音を立てるさま。「戛然と響く」
閑寂(かんじゃく)
ひっそりして淋しいこと。
斥候(せっこう)
敵状・地形等の状況を偵察・捜索させるため、部隊から派遣する少数の兵士。「斥候を出す」
喘鳴(ぜんめい)
呼吸に際し、気道がぜいぜいと雑音を発すること。また、その音。
明澄(めいちょう)
曇りなく澄みわたること。「明澄な響き」
幽寂(ゆうじゃく)
奥ぶかくて物静かなこと。
幽静(ゆうせい)
奥深くてものしずかなこと。
余響(よきょう)
もとの音がなくなってからもなお残るひびき。