上げ下げ(あげさげ)
上げたり下げたりすること。
開け閉て(あけたて)
戸や障子を開けたり閉めたりすること。また、そのぐあい。
齷齪(あくせく)
休む間なくせかせかと仕事等すること。
足任せ(あしまかせ)
足の進むに任せて気儘に歩く事。
足早(あしばや)
人の歩き具合のはやいさま。
足手限り(あしてかぎり)
足と手との力の続く限り。
足掻き(あがき)がとれない
手足をじたばたすることすらできない。
歩き振り(あるきぶり)
歩くようす。歩きつき。
当るを幸い(あたるをさいわい)
手あたり次第に。
後窄り(あとすぼまり)
はじめの勢いや出来具合にくらべて後がふるわず調子の落ちること。
危な危な(あぶなあぶな)
あやうく思いながら。おそるおそる。
荒働き(あらばたらき)
激しい労働。あらしごと。
綾取る(あやどる)
(1)巧みに扱う。あやつる。(2)(文章などを)飾る。
唯唯(いい)
「はいはい」とさからわずに従うさま。
息合(いきあい)
喧嘩や剣術の仕合などで、両者が向かいあった時の呼吸の調子。気合。
生き馬の目を抜く
利を得るのに抜け目なく素早いさま。
息急き(いきせき)
息をはずますこと。
息休め(いきやすめ)
仕事の間に一休みすること。
一拍おく
ちょっと時間をあける。
逸散に・一散に(いっさんに)
わきめもふらず急ぐさま。一目散に。「逸散に逃げる」
一も二も無く
とやかくいうまでもなく。即座に。「一も二も無く引き受けた」
意を尽す
思っていることを十分に表現する。
腕に任せて
腕のつづく限り。力のある限り。
役役(えきえき)
力を労するさま。苦心して努めるさま。
遅足(おそあし)
そろそろあるくこと。
追い追い(おいおい)
順序を追って。だんだん。しだいしだいに。「追い追い暖かくなる」
おいそれ
(「おい」といわれ「それ」と応ずることから) 簡単に引き受けること。すぐに言いなりになること。たちまち。
思わず知らず(おもわずしらず)
しらずしらず。無意識に。
怖めず臆せず(おめずおくせず)
少しも気後れしないで。
追いつ捲りつ(おいつまくりつ)
激しく追うさま。
小止む(おやむ)
しばらくやむ。おりおりとぎれる。
及び掛る(およびかかる)
もう少しで届く。
行い澄ます(おこないすます)
神妙らしくふるまう。殊勝げにふるまう。
書き澄ます(かきすます)
入念に書く。立派に書く。
書き詰める(かきつめる)
手を休めずに書く。
翳す(かざす)
手または手に持った物を上げて、あるものにさしかける。頭上にかかげる。おおうようにする。
掻き撫でる(かきなでる)
「なでる」を強めていう語。
重ね返事(かさねへんじ)
「はいはい」のように同じ言葉を重ねた返事。
空鋏(からばさみ)
物を切らずに、ただ鋏を動かし鳴らすこと。
勝手尽(かってづく)
自分の都合にまかせること。思うままにすること。
代り代り(かわりがわり)
互いに代りあって。順番に。
頑として(がんとして)
固く自説を主張して他の人の言を聞き入れないさま。
機先を制する
他に先んじて事を行い、その気勢・計画を抑えて自らを有利に導く。
挙措を失う
どうしていいかわからず、とり乱す。
孜々(しし)として
つとめ励んで。
請じ入れる・招じ入れる(しょうじいれる)
家や座敷などに招き入れる。
誰何(すいか)
「誰だ?」と呼びかけて名を問い質すこと。「入口で誰何される」
度重なり(たびかさなり)
くり返し。重ね重ね。
短兵急に
にわかに。やにわに。
手遊び(てすさび)
てあそび。てなぐさみ。「待つあいだの手遊び」
どさくさ
取り込んで騒々しいさま。混雑。
どうやらこうやら
ようやくのことで。かろうじて。どうにかこうにか。
とばとば
そわそわ。ひょこひょこ。
とつおいつ
あれこれと。特に、あれやこれやと思い迷うこと。「とつおいつ思案するほど」
と見こう見(とみこうみ)
あちらを見たり、此方を見たり。
途切れ途切れ(とぎれとぎれ)
途中の各所でとぎれるさま。
時を移さず
手間どらずに。すぐさま。
時を見る
適当な時機が来るのを待つ。好機をえらぶ。「時を見て反撃に出る」
解き放く(ときさく)
解きはなつ。解きほどく。
ふっと
理由もなく急にそうなるさま。
ふいふい
(1)ときどき物の見え隠れするさま。(2)1ヵ所におちつかないさま。
ふらめく
ふらつく。ふらふらする。
踏みのめす(ふみのめす)
したたかに踏む。ふみたおす。ふみにじる。
回り回って(まわりまわって)
物事や局面が次々に移り回って。巡り巡って。
回り遠い(まわりどおい)
手段が遠回りで、する事が敏速でない。
見真似(みまね)
見てまねること。
水際立つ(みずきわだつ)
あざやかにきわだつ。ひときわ目立つ。
右左(みぎひだり)
即座にやりとりすること。人から受け取ったものをすぐに他の人に渡して、しばらくも自分の手元に留めて置かないこと。
妄りに・濫りに・猥りに(みだりに)
秩序をみだして。むやみに。わけもなく。思慮もなく。無作法に。しまりなく。
むたむた
無益なさま。考えもなく、やたらにするさま。「左様にむたむたと働く事ならず」
無所作(むしょさ)
なすところのないこと。無為。
無下に(むげに)
(1)全く。ひたすら。(2)容赦なく。ひどく。(3)一概に。通りいっぺんに。「無下に断るわけにもいかない」
躍躍(やくやく)
おどるさま。おどり立つほど、いきいきとしたさま。
矢継ぎ早(やつぎばや)
物事をつづけざまにするさま。つぎつぎと敏速にするさま。
痩せ力(やせぢから)
乏しい力。貧弱な力。
結ひ固む(ゆいかたむ)
しばって固くする。固く結ぶ。
結い付ける(ゆいつける)
結んで付ける。結びつける。縛りつける。
結え付ける(ゆわえつける)
むすびつける。
行きつ戻りつ(ゆきつもどりつ)
行ったり戻ったり。行ったり来たり。
行き惑う(ゆきまどう)
行く道にまどう。
行き至る(ゆきいたる)
そこへ行きつく。到達する。
緩らか(ゆるらか)
(1)ゆるいさま。(2)ゆっくりしたさま。
横裂き(よこざき)
横に引き裂くこと。
拉っする(らっする)
無理に連れて行く。
云為(うんい)
言うことやすること。言行。
俄然(がぜん)
俄かなさま。出抜けなさま。急に。突然。
活溌溌地(かっぱつはっち)
極めて勢いのよいさま。気力がみちみちて活動してやまぬさま。
諫止(かんし)
諌めて思いとどまらせること。
玩物喪志(がんぶつそうし)
無用の物を愛玩して大切な志を失うこと。
行状(ぎょうじょう)
日々のおこない。身持ち。品行。「行状を改める」
挙止(きょし)
立ち居ふるまい。挙動。「挙止進退」
挙措(きょそ)
立ち居ふるまい。挙止。
去来(きょらい)
去ることと来ること。ゆきき。「その想いは飛行機に乗っているあいだ私に去来した」
醜行(しゅうこう)
みにくい恥ずべき行い。
擾乱(じょうらん)
入り乱れること。乱れさわぐこと。また、乱し騒がすこと。騒擾。
如才(じょさい)
ておち。てぬかり。懈怠。疎略。「如才のない人」
掣肘(せいちゅう)
(ひじを引っぱる意) 傍から干渉して自由に行動させないこと。「掣肘を加える」
粗放・疎放(そほう)
(1)綿密でないこと。「議論としては粗放だ」(2)おおまかでしまりのないこと。やりっぱなし。
当意(とうい)
その場で即座に考えたり工夫したりすること。「当意のうそをつきまぜ」
当意即妙(とういそくみょう)
その場にうまく適応したすばやい機転。当座の機転。
動止(どうし)
(1)動くことと止ること。(2)たちいふるまい。挙止。挙動。
動息(どうそく)
働くことと息やすむこと。動静。様子。
動感(どうかん)
動きのある感じ。動いていると思わせる感じ。「動感あふれる筆致」
等閑・等間(とうかん)
(1)物事をいい加減にすること。なおざり。(2)心安いこと。遠慮のないこと。
等閑(とうかん)に付す
いいかげんにして放っておく。なおざりにする。
突拍子(とひょうし)
調子はずれなこと。度はずれなこと。「ただ突拍子に長き脇指」
剽悍・慓悍(ひょうかん)
すばやくて強いこと。荒々しく強いこと。「剽悍な動き」
不語(ふご)
ものを言わないこと。
放埒(ほうらつ)
(1)気ままにふるまうこと。「放埒な若者」(2)酒色にふけり、素行がおさまらないこと。「放埒な生活」
無意(むい)
故意でないこと。意志を持たないこと。
躍起(やっき)
せきこんでいらだつこと。むきになって熱心に物事をすること。
躍如(やくじょ)
いきいきとしたさま。目の前にありありと現れるさま。躍然。
躍然(やくぜん)
いきいきとしたさま。躍如。
勇断(ゆうだん)
勇気をもって決断すること。勇決。果断。「勇断を下す」
勇烈(ゆうれつ)
勇ましくはげしいこと。
勇往邁進(ゆうおうまいしん)
目的を貫こうとして、わきめもふらずまっしぐらに進むこと。
勇を鼓(こ)す
勇気をふるいおこす。
余儀(よぎ)
他の事。他の方法。
乱行(らんぎょう)
行いがおさまらないこと。みだりな行為。「目に余る乱行」