朝明け(あさあけ)
朝、(空が)明るくなること。また、その時。夜あけ。明けがた。
青草(あおくさ)
青々とした草。
青雲(あおぐも)
淡青色や淡灰色の雲。
明昼(あかひる)
まっぴるま。白昼。
朝雨(あさあめ)
朝降る小雨。
油凪(あぶらなぎ)
海面が油を流したように平坦になった状態。光り凪。
雨雫(あましずく)
軒先などから落ちる雨水。
粗土(あらつち)
荒れた、細かくこなれていない土。
青枯れ(あおがれ)
青々としていた植物が急に枯れしぼむこと。
赤枯れ(あかがれ)
草木が赤茶色に枯れること。
茜雲(あかねぐも)
朝日や夕日を受けて茜色に映える雲。
秋湿り(あきじめり)
秋の雨のために空気が湿って冷たい感じ。
朝湿り(あさじめり)
朝、露や霧などのために、ものがしめっていること。
朝涼み(あさすずみ)
夏の朝の涼しさ。また、夏の朝の風にあたってすずむこと。
足・脚(あし)
ものが過ぎ行くこと。水などの流れ。「日の脚」「雲の脚」
暑気(あつけ)
あつさ。しょき。
砂子・沙(いさご)
小さい石。すな。
石垢(いしあか)
河川の水底の石につく珪藻。
石塊(いしくれ)
小さい石。石のかけら。
糸雨(いとさめ)
こまかい雨。こさめ。ぬかあめ。
入り日(いりひ)
西に沈もうとする太陽。また、その光。
薄霧(うすぎり)
薄くかかった霧。
薄雲(うすぐも)
薄くかかった雲。
薄寒い(うすさむい)
なんとなく寒い。少し寒く感じられる。
畝間(うねま)
畝と畝との間。うねあい。
茹だる(うだる)
暑気のために体がだるくなる。
枝枝(えだえだ)
多くの枝。
下りる・降りる(おりる)
露・霜・霧などが置く。
小弛む(おだやむ)
少し緩やかになる。雨が小降りになる。
風気(かざけ)
風の吹きだす気配。
片靡き(かたなびき)
草などが一方に片寄り靡くこと。
通り雲(とおりぐも)
停滞せず、通過してなくなる雲。
共擦り(ともずり)
木の葉などが互いにすれあうこと。「竹の林の共擦り」
停み・止み(とどみ)
たたえること。よどみ。
風気(ふうき)
(1)気候。(2)風の吹くけはい。(3)気風。気象。
更ける・深ける(ふける)
季節が深まる。
節木(ふしき)
節の多くある木。
節榑(ふしくれ)
ふしの多い材木。
淵瀬(ふちせ)
淵と瀬。淀みと流れ。
深間(ふかま)
水の深い所。ふかみ。
吹き頻く(ふきしく)
風がしきりにふく。激しく吹く。
吹き立つ(ふきたつ)
風などが吹き始める。
吹き放つ(ふきはなつ)
風が吹いて、物を払いのける。
降り籠める(ふりこめる)
外出できないほど雨や雪が降って、人を屋内にとじこめる。
冬草(ふゆくさ)
冬、枯れずにある草。また冬枯れした草。
冬日和(ふゆびより)
(1)冬の天気。冬の空模様。(2)冬の天気のよい日。冬晴れ。
真夏日(まなつなか)
真夏の日中。
水陰(みずかげ)
水辺。また、水辺の物陰。
水影(みずかげ)
水にうつる物の影。
水煙(みずけむり)
水がこまかに飛び散って煙のように見えるもの。「水煙が立つ」
水輪(みずわ)
水面にできる円形の波紋。
水粒(みつぼ)
水滴。水の泡。みずたま。
水泡・水沫(みなわ)
水のあわ。あわ。
結ぶ(むすぶ)
露・氷などが凝る。かたまる。また、結実する。「露が結ぶ道」
斑霧(むらぎり)
まばらに立つ霧。
芽吹き(めぶき)
樹木が新芽を出すこと。また、その芽。
藪陰(やぶかげ)
藪のために陰になった所。
藪原(やぶはら)
藪になっている原。
山間(やまあい)
山と山との間。やまかい。
山際(やまぎわ)
山のきわ。山に近いあたり。山裾。また、空の、山の稜線に接する部分。
山隈(やまぐま)
山のくま。山の折れ曲って入りくんだ所。
山裾(やますそ)
山のふもと。
山峡(やまかい)
山と山との間。
夕霞(ゆうがすみ)
日暮方に立つ霞。
夕風(ゆうかぜ)
夕暮に吹く風。
夕下風(ゆうしたかぜ)
夕方、地面をはうようにして吹いて来る風。
夕雷(ゆうかみ)
夕方に鳴るかみなり。
夕霧(ゆうぎり)
夕方に立つ霧。
夕雲(ゆうぐも)
夕方たつ雲。夕べの雲。
夕霜(ゆうしも)
夕方におく霜。
夕露(ゆうつゆ)
夕方におく露。
夕波(ゆうなみ)
夕方の波。夕方に立つ波。
夕虹(ゆうにじ)
夕方に立つ虹。
夕月(ゆうづき)
夕方の月。
夕曇り(ゆうぐもり)
夕方曇ること。また、その曇り空。
夕涼み(ゆうすずみ)
夏の夕方、屋外または縁側などへ出て涼むこと。
雪気(ゆきげ)
雪になりそうなけはい。ゆきもよい。
雪肌・雪膚(ゆきはだ)
積った雪の表面。
雪曇り(ゆきぐもり)
雪雲のために空が曇ること。空が曇って雪模様になること。
雪消(ゆきげ・ゆきぎえ)
雪が消えること。特に、冬に積った雪が春になって消えること。また、その時。その所。
雪日和(ゆきびより)
雪もようの天候。
雪の隙(ゆきのすき)
春になって雪が消えかかり、地肌を見せている所。
雪垂(ゆきしずり)
雪が木の枝などからくずれ落ちること。また、その雪。
雪溜まり(ゆきだまり)
雪の吹きだまり。
雪雑ぜ・雪交ぜ(ゆきまぜ)
雨・風などに雪がまじって降ること。
横雨(よこさめ)
横から吹きつけるように降る雨。
横枝(よこえ)
横にのびた枝。
横しぶき(よこしぶき)
横から吹きつける雨のしぶき。
夜露(よつゆ)
夜間におりる露。
一朶(いちだ)
(1)(花の)ひとえだ。(2)(雲などの)ひとかたまり。
萎靡(いび)
なえしおれること。衰えて弱ること。
溢泌(いっぴつ)
物の活動期に、その枝・幹などの切口からかなり多量の水液を出す現象。出液。
淫雨(いんう)
ながあめ。霖雨(りんう)。
陰雨(いんう)
いつまでも続く陰気な雨。
陰雲(いんうん)
暗く空をおおう雲。
陰森(いんしん)
樹木が茂っているさま。
鬱然・蔚然(うつぜん)
(1)草木の盛んに茂っているさま。(2)物事の盛んなさま。
雨意(うい)
雨が降り出しそうな気配。雨催い。雨気。
蘊藻(うんそう)
みずくさ。水草。
液果(えきか)
果皮が多肉で汁液に富み、内部に種子をもつ果実。ミカン・ブドウ・トマトなどの類。漿果。
腋花(えきか)
葉のつけ根にできる花。
煙雨(えんう)
けむるように降る雨。細雨。きりさめ。
炎昼(えんちゅう)
もえるように暑い真夏の昼。
淵底(えんてい)
ふちの底。深い水底。
夏雲(かうん)
夏の雲。なつぐも。
花唇(かしん)
はなびら。花弁。
夏虫(かちゅう)
夏の虫。なつむし。
花蕊(かずい)
花のおしべ・めしべの総称。
寒気(かんき)
つめたい空気。さむさ。「寒気がゆるむ」
寒烈(かんれつ)
寒気のはげしいこと。
圏谷(けんこく)
氷河の侵食作用によってできた広い椀状の谷のこと。
荒蕪(こうぶ)
土地があれて雑草が生い茂っていること。
蕭条(しょうじょう)
ものさびしいさま。
秋陽(しゅうよう)
秋の日光。
低木(ていぼく)
丈の低い木。普通、人の背丈以下のもの。イバラ・ヤマブキ・ツツジなど。
冬至(とうじ)
北半球で、正午における太陽の高度が一年中で最も低く、また、昼が最も短い時。太陽暦では12月22日頃。
倒影(とうえい)
(1)(水面などに)さかさにうつったかげ。(2)夕日のかげ。
冬日(とうじつ)
ふゆの日。ふゆ。
冬月(とうげつ)
(1)冬の季節。(2)冬の夜の月。
凍寒(とうかん)
こおりつくほどのきびしい寒さ。
登攀(とうはん)
山や高所によじ登ること。
凍露(とうろ)
露が凍結して霜となったもの。
曇天(どんてん)
くもった空。くもった天気。
波浪(はろう)
水面の高低運動。波濤。なみ。
風色(ふうしょく)
(1)かざもよう。天候。(2)けしき。ながめ。風景。
浮藻(ふそう)
水にただよう藻。
蚊虻(ぶんもう)
蚊(か)と虻(あぶ)。弱小なもの、つまらないもののたとえ。
鳴禽(めいきん)
良い声でさえずる鳥。
野径・野逕(やけい)
野中のこみち。のじ。
野色(やしょく)
野原の景色。
夜気(やき)
夜の空気。夜の気配。
夜禽(やきん)
夜間に活動する鳥。フクロウ・ヨタカなど。
夜色(やしょく)
夜の景色。夜景。
夜天(やてん)
夜ぞら。
雄麗(ゆうれい)
雄大で美しいこと。壮麗。
揺曳(ようえい)
ゆらゆらとなびくこと。また、あとあとまで長く、その気分や痕跡などが残ること。
油点(ゆてん)
ミカン類の葉などに見られるやや透明な小点。細胞間隙に油滴が満ちたもの。
葉尖・葉先(ようせん)
葉の先端部。
冽々(れつれつ)
冷たさ・寒さのはげしいさま。