- 文色(あいろ)
- 様子。ものの区別。文目。「物の文色が見えぬ」
- 綾地(あやじ)
- 綾織物の地合。
- 厚み(あつみ)
- 厚いと思わせる状態。「厚みが増す」
- 甘肌・甘皮(あまはだ)
- 樹木や果実の外皮の内側にある薄い皮。
- 油気・脂気(あぶらけ)
- あぶらを多く含むさま。つやつやしているさま。あぶらっけ。
- 油球・油玉(あぶらだま)
- 油が玉のようになって水上に浮んだもの。
- 足触り(あしざわり)
- 足に触れる感覚。
- あやふや
- どっちつかずで頼りないこと。曖昧なこと。
- 荒目(あらめ)
- 編目や織目が荒いこと。
- 合せ目(あわせめ)
- 物を合せたつぎめ。
- 泡粒(あわつぶ)
- 泡の粒状をなすもの。
- 宛がう(あてがう)
- ぴったりとあてる。「受話器を耳に宛がう」「枕を宛がう」
- 色(いろ)
- けはい。きざし。様子。「秋の色が深まる」「敗北の色が濃い」
- 糸目(いとめ)
- (1)糸筋。細い糸。(2)器物に細く刻みつけた筋。
- 苛苛(いらいら)
- 刺とげなどが皮膚や粘膜を刺激する不快な感触。ちくちく。「喉が苛々する」
- 苛めく(いらめく)
- かど張って見える。
- 熱れる(いきれる)
- むし熱くなる。ほてる。
- 薄(うす)
- (ある語に冠して) 厚さ・濃度・密度の小さいこと。「薄紙」「薄紫」「薄味」「薄曇り」
- 薄刃(うすば)
- 刃物の刃の薄いもの。
- 薄切り(うすぎり)
- 薄く切ること。薄く切ったもの。
- 疼き(うずき)
- うずくこと。いたみ。
- 渦輪(うずわ)
- 渦を巻いたような円形。
- うそうそ
- はっきりしないさま。
- うずうず
- 化膿したり直りかけたりしている傷の痛がゆい感じのさま。「かさぶたのところがうずうずする」
- うざつく
- 小さいものが多数集まって動く。
- うそやぐ
- 鼻がくすぐったくなって笑いそうになる。
- 蠢蠢(うごうご)
- うごめくさま。
- 釉・上薬(うわぐすり)
- 素焼の陶磁器の表面にかけて装飾と水分の吸収を防ぐために用いる一種のガラス質の物。
- 上滑り(うわすべり)
- 表面のすべすべしていること。
- 上擦る(うわずる)
- 表面がなめらかでよく滑る。
- 彫(えり)
- 彫ったように見える凹凸。
- 抉れる・刳れる(えぐれる)
- ある部分がえぐり取られたようにくぼむ、または大きくあく。「抉れた傷口」
- 抉り出す(えぐりだす)
- えぐって取り出す。
- 婉婉(えんえん)
- 美しくしなやかなさま。
- 重やか(おもやか)
- おもそうなさま。おごそか。
- 押し摩る(おしする)
- 押し揉む。「我が乳を押し摩らむに」
- 掠り・擦り(かすり)
- (1)かすること。軽く触れること。(2)「かすり傷」の略。
- 蚊っ食い(かっくい)
- 身体の、蚊にさされた痕。
- 掻きたくる(かきたくる)
- かきむしる。
- 堅手(かたで)
- かたいこしらえ。質の堅いこと。
- 角立つ(かどだつ)
- 角ばる。角が突き出ていてなめらかでない。
- 角角しい(かどかどしい)
- かどが多い。角立っている。
- 噛み熟す(かみこなす)
- 噛み砕いて消化する。
- 噛み潰す(かみつぶす)
- 噛んでつぶす。噛みくだく。
- 涸れ涸れ(かれがれ)
- 水などのかれたさま。
- 嗄れ嗄れ(かれがれ)
- 声のしわがれたさま。
- 乾びる・涸びる・枯びる・嗄びる(からびる)
- (1)乾いて水気がなくなる。(2)枯寂な趣を帯びる。(3)しわがれる。「嗄びた声」
- 刺立つ(とげだつ)
- (1)とげが立つ。(2)いらだつ。かどだつ。
- 尖らす(とがらす)
- 端をとがるようにする。
- 鋭し・疾し(とし)
- はげしい。強烈だ。「巻向の川音高しも嵐かも疾き」
- 突先(とっさき)
- 突き出た先端。とがった端。
- とうとう
- 物を軽く打つ音。
- とくとく
- 水・しずくなど、液体のしたたり落ちるさま。「今もとくとくと雫落ちける」
- どさどさ
- (1)重い物が続いて落ちるさま。(2)多人数が一時に入り込むさま。
- どやくや
- 混雑するさま。どさくさ。
- 綴じ付ける(とじつける)
- 綴じて離れないようにする。綴じあわせる。「焼け穴を綴じ付ける」
- 飛び火(とびひ)
- 火の粉が飛び散ること。
- 飛び返る(とびかえる)
- はねかえる。
- 所斑(ところまだら)
- (1)所々斑になっている事。むらな事。(2)所々を略する事。行き渡らない事。
- 膨らす・脹らす(ふくらす)
- ふくれさせる。
- 膨らか・脹らか(ふくらか)
- 肥えているさま。ふっくらとしているさま。柔らかで豊かなさま。
- 太やか(ふとやか)
- ふといさま。
- ふくふく
- やわらかくふくれたさま。ふかふか。
- ふつふつ
- 物を切るさま。ぶつぶつ。
- ふなふな
- ふらふらとふらつくさま。
- ふやふや
- (1)軽く浮ぶさま。(2)柔らかなさま。
- 塗れ(まみれ)
- 名詞に付いて、全体にそのものがついているさまを表す。「血塗れ」「泥塗れ」
- まじまじ
- たびたびまばたきするさま。また、眠れないさま。まじりまじり。
- まだまだ
- まだるいさま。だらだら。もたもた。
- 纏い付く(まといつく)
- からまりつく。まつわりつく。
- 真綿(まわた)
- 繭を引きのばして作ったわた。
- 乱ける(みだける)
- みだれる。ばらばらになる。
- 水漬く(みずつく)
- 水につかる。水にひたる。みづく。
- 水油(みずあぶら)
- 液状の油。特に、椿油、菜種油など。
- みさみさ
- ひどく水にぬれたさま。びしょびしょ。
- みそみそ
- 破れくずれたさま。「一口づつ噛みて、みそみそと噛みなして」
- 密密(みつみつ)
- こまかいさま。
- 目(め)
- その性質・傾向を持つ意を表す。「柔らか目」
- めかしい
- (名詞などに付いて形容詞を作る) …のように見える。…のようなさまである。「古めかしい」「艶かしい」
- むずつく
- むずむずする。
- 斑付き(むらづき)
- 不揃いに付くこと。
- むくむく
- (1)多く重なり合って生えたさま。むくり。(2)丸く肉がついたり衣服や毛で覆われたりして、厚くふくらんで見えるさま。
- 叢叢・群群(むらむら)
- そこここに群がっているさま。
- 灼ける(やける)
- 熱せられてあつくなる。
- 破れ目(やぶれめ)
- 破れたところ。
- 夕氷(ゆうごおり)
- 夕方氷ること。また、その氷。
- 歪み形(ゆがみなり)
- ゆがんだ形。また、ゆがんだままにしておくこと。
- 雪焼け(ゆきやけ)
- (「雪瘡」と書く) 雪の寒さに皮膚が凍えてただれること。
- 湯冷め(ゆざめ)
- 入浴後、身体が冷えて寒く感ずること。
- 湯疲れ(ゆづかれ)
- ふろ・温泉などに入りすぎてつかれること。
- ゆっすり
- 揺れ動くさま。
- 弓形(ゆみなり)
- 弦を張った弓のような形。ゆみがた。「弓形に反そる」
- 揺らつく(ゆらつく)
- ゆらゆらする。ゆれ動く。ふらつく。
- 淀・澱(よどみ)
- (1)水が流れないでたまっていること。また、その所。(2)液体の下方に沈んでたまったもの。
- 夜肌(よはだ)
- 夜、肌に感ずること。「夜肌の寒さ」
■
- 靄然・藹然(あいぜん)
- おだやかな、なごやかなさま。
- 圧痛(あっつう)
- 指で圧迫した時感ずる痛み。
- 一糸(いっし)
- きわめてわずかな物事のたとえ。
- 一触即発(いっしょくそくはつ)
- ちょっとふれてもすぐ爆発しそうなこと。危機に直面していること。
- 溢水(いっすい)
- 水があふれ出ること。
- 鬱血(うっけつ)
- 局所に静脈血が増している状態。暗紫色を呈して腫大し、慢性化すると浮腫、線維増生を伴う。
- 鋭刃(えいじん)
- よく切れる刃物。
- 婉(えん)
- (1)みめうるわしいさま。(2)おだやかなさま。角だたないさま。
- 温柔(おんじゅう)
- あたたかでやわらかなこと。
- 潰散(かいさん)
- やぶれてちりぢりになること。
- 乾枯(かんこ)
- かわきかれること。
- 煥発(かんぱつ)
- 火が燃え出るように、美点や精彩ある事柄が外面に輝きあらわれること。
- 滲入(しんにゅう)
- しみこむこと。
- 刀尖(とうせん)
- かたなのきっさき。
- 疼痛(とうつう)
- ずきずき痛むこと。うずくこと。また、そのいたみ。
- 塗抹(とまつ)
- ぬりつけること。ぬりつぶすこと。
- 被膜(ひまく)
- おおい包んでいる膜。
- 不一(ふいつ)
- 一様でないこと。
- 膚理(ふり)
- 皮膚のあや。きめ。
- 不穏(ふおん)
- おだやかでないこと。
- 紛紛(ふんぷん)
- 入りまじってみだれるさま。
- 密栓(みっせん)
- かたく栓をすること。また、その栓。
- 無瑕(むか)
- 瑕きずのないこと。むきず。
- 無痕(むこん)
- 痕跡をとどめてないこと。
- 優柔(ゆうじゅう)
- やさしくものやわらかなこと。
- 癒合(ゆごう)
- 傷口が癒いえてふさがること。離れた皮膚・筋肉などが付くこと。
- 油膜(ゆまく)
- 水や物の表面にできた油の膜。