- 危な気(あぶなげ)
- 不安を感じさせる様子。危険な様。
- 後窄り(あとすぼまり)
- はじめの勢いや出来具合にくらべて後がふるわず調子の落ちること。
- 当らず障(さわ)らず
- どうころんでも、さしさわりや影響がないようにふるまうさま。
- 生き馬の目を抜く
- 利を得るのに抜け目なく素早いさま。
- 勇み肌(いさみはだ)
- おとこだての気風。任侠の風。
- 幼気す(いたいけす)
- いたいけなさまをしている。
- いとしなげ
- かわいそうなさま。気の毒なさま。
- 威高・居高(いだか)
- 傲慢なこと。尊大なこと。
- 上調子(うわちょうし)
- 言語・動作のうわついておちつかないこと。おっちょこちょい。
- 得手勝手(えてかって)
- 他人のことはかまわず、自分の都合のよいことばかり考えること。
- 戯け(おどけ)
- おどけること。ふざけ。「戯けがすぎる」
- 怠り(おこたり)
- なまけること。懈怠。
- 奥まる(おくまる)
- 内気である。引っ込みがちである。
- 幼びる(おさなびる)
- 幼く見える。
- 大人しやか(おとなしやか)
- 落ち着いてしとやかなさま。
- 悍しい(おぞましい)
- 我がが強い。強情である。
- 女気(おんなけ)
- 女らしさ。
- 女心地(おんなごこち)
- 女らしい心。女の気持。
- 女子気(おなごぎ)
- 女の心。女のしとやかな心。
- 欠く(かく)
- あるべきものが無い。「常識に欠く」
- 欠け目(かけめ)
- 欠けて不完全な部分。欠点。
- 甲斐性(かいしょう)
- かいがいしい性質。けなげな性質。物事を立派にやりとげていく能力。
- がましい
- 体言・副詞または動詞の連用形などに付いて形容詞をつくる。…らしい。…の風がある。…のきらいがある。「差し出がましい」「晴れがましい」
- 頑是無い(がんぜない)
- 幼くてまだ是非・善悪のわきまえがない。ききわけがない。転じて、無邪気である。
- 圭角がとれる
- 人間ができて、かどがとれ、円満となる。
- 孜々(しし)として
- つとめ励んで。
- 如在無い・如才無い(じょさいない)
- てぬかりがない。気がきく。あいそがいい。「如才無く挨拶する」
- 利気無し(とげなし)
- しっかりした所がない。賢い様子がない。
- 度し難い(どしがたい)
- 納得させようもない。どうやっても解らせようがない。「度し難い若者」
- 野方図・野放途(のほうず)
- (1)ずうずうしいさま。横柄なさま。(2)際限のないさま。しまりがないさま。「野方図に広がる」
- はだし
- (はだしで逃げる意から) とても及ばないこと。負けること。顔負け。「玄人はだし」
- 僻目(ひがめ)
- (1)見誤り。(2)偏見。
- 鄙陋・卑陋(ひろう)
- いやしいこと。品性・行為が下劣なこと。
- 不埒(ふらち)
- 法にはずれていること。道にそむいていること。ふとどき。不法。
- 不行儀(ふぎょうぎ)
- 行儀がわるいこと。
- 又寝(またね)
- 一度目をさまして、ふたたび寝ること。
- 身を誤る
- 生き方ややり方を間違える。
- 優しだつ(やさしだつ)
- 優美なさまをする。「優しだちたる心づきなさ」
- 山家育ち(やまがそだち)
- 山家にそだつこと。また、その人。山育ち。
- よそよそ
- ゆったりと落ちつきはらっているさま。悠々。
- 悪達者(わるだっしゃ)
- 芸能などが、たくみであるが下品なこと。また、その人。「悪達者な芸」
■
- 暗鈍・闇鈍(あんどん)
- 道理に暗く愚かなこと。
- 威(い)
- 人をおそれ従わせる勢い・力・品格。
- 異形(いぎょう)
- 普通とはちがった形。あやしい姿。いけい。
- 威烈(いれつ)
- 勢いのはげしいこと。さかんな威光。
- 因業(いんごう)
- 頑固で無情なこと。むごいこと。「因業な仕打ち」
- 因循姑息(いんじゅんこそく)
- 古いしきたりにこだわって、その場しのぎに終始すること。「因循姑息なやり方」
- 迂愚(うぐ)
- 世間の事情にうとく愚かなこと。
- 胡乱(うろん)
- 疑わしいこと。うさんくさいこと。「胡乱な目つき」「胡乱な人物」
- 英俊(えいしゅん)
- 才能などが特にすぐれている人。
- 横恣(おうし)
- ほしいままなこと。気まま。
- 横着(おうちゃく)
- 押しが強く遠慮のないこと。ずうずうしいこと。
- 鷹揚(おうよう)
- 何物も恐れず、悠然としていること。
- 大仰・大形(おうぎょう)
- おおげさであるさま。誇大。
- 温恭(おんきょう)
- おだやかで慎み深いこと。温和恭敬。
- 温柔敦厚(おんじゅうとんこう)
- やさしく懇ろなこと。
- 果毅(かき)
- 決断がよく、意志の強いこと。
- 華侈(かし)
- 派手でぜいたくなこと。華奢(かしゃ)。「華侈を慎む」
- 懈惰(かいだ)
- おこたること。怠慢。懈怠。
- 詼諧(かいかい)
- おどけふざけること。諧謔。滑稽。
- 該博(がいはく)
- 学問などに広く通ずること。「該博な知識」
- 瑕瑾(かきん)
- (1)きず。(2)短所。欠点。
- 閑雅(かんが)
- しとやかで雅致のあること。「閑雅なたたずまい」「閑雅な挙措」
- 癇(かん)
- 感情が激しく怒りやすいこと。また、その性質。「癇が立つ」「癇が強い」
- 頑然(がんぜん)
- 他人の言う事をきかない様。強情な様。
- 簡朴・簡樸(かんぼく)
- 簡略で素朴なこと。手軽で飾りのないさま。簡素。
- 頑陋(がんろう)
- 頑固で陋劣な事。頑で知恵の乏しい事。
- 煥発(かんぱつ)
- 火が燃え出るように、美点や精彩ある事柄が外面に輝きあらわれること。
- 玩物喪志(がんぶつそうし)
- 無用の物を愛玩して大切な志を失うこと。
- 寄寓(きぐう)
- 他人の家に身を寄せること。「縁を頼って寄寓する」
- 狭隘(きょうあい)
- (1)面積が狭いこと。「狭隘な土地」(2)度量が狭いこと。「狭隘な心」
- 境涯(きょうがい)
- この世に生きてゆく上で置かれた、人それぞれの立場。身の上。境遇。
- 倨傲(きょごう)
- おごりたかぶっていること。
- 漁色家(ぎょしょくか)
- だれかれの区別なく女をあさり求め、もてあそぶ男。
- 口八丁手八丁(くちはっちょうてはっちょう)
- しゃべることもすることも達者なこと。
- 圭角(けいかく)
- 言語・行動のかどだって、円満でないさま。
- 狷介(けんかい)
- (現在は多く悪い意に使う) 固く自分の意志をまもって人と妥協しないこと。「狷介な老人」「狷介孤高」「狷介固陋」
- 好個(こうこ)
- ちょうどよいこと。「好個の人物」「好個の材料」
- 奢侈(しゃし)
- 必要程度や分限を超えたくらしをすること。おごり。ぜいたく。「奢侈に流れる」「奢侈品」
- 従容・縦容(しょうよう)
- ゆったりとして迫らぬさま。おちついたさま。「従容として死に就く」「従容たる態度」
- 進取(しんしゅ)
- みずから進んで事をなすこと。⇔退嬰「進取の気性に富む」
- 粋(すい)
- すぐれたもの。「粋を集める」「粋を尽くす」「抜粋・精粋」
- 数奇(すうき)
- (1)不幸せであること。不遇。(2)境遇の変化が激しいこと。
- 舌鋒(ぜっぽう)
- 言葉のほこ先。するどい弁舌。激しい弁論の調子。「舌鋒鋭く論ずる」
- 胆気(たんき)
- 物事に臆しない気力。押し切ってなす意気。
- 鉄面皮(てつめんぴ)
- (「鉄のような面の皮」の意) 恥を恥とも感じないこと。あつかましいこと。ずうずうしいこと。また、その人。厚顔。
- 篤信(とくしん)
- 信仰の篤いこと。
- 独立不羈(どくりつふき)
- 他からの束縛・制約を受けることなく、自分の思うところに従って行動すること。
- 破戒無慙(はかいむざん)
- 戒を破って良心に恥じないこと。
- 卑怯未練(ひきょうみれん)
- 心が弱く勇気と決断力がないこと。
- 浮華(ふか)
- 外面だけ華やかで実質のないこと。
- 浮誇(ふこ)
- 落ちつきがなく、うわずって大げさなこと。
- 不学(ふがく)
- 学問のないこと。無学。「不学者」
- 不世出(ふせいしゅつ)
- めったに世に現れないほどすぐれていること。「不世出の天才」
- 不逞(ふてい)
- 従順でないこと。ずうずうしいこと。
- 不定愁訴(ふていしゅうそ)
- 明白な器質的疾患が見られないのに、さまざまな自覚症状を訴える状態。
- 俯伏・俛伏(ふふく)
- 頭を下げて俯くこと。畏まる様。
- 侮慢(ぶまん)
- 人をあなどり、自らたかぶること。
- 分相応(ぶんそうおう)
- 身分や能力にふさわしいこと、また、釣り合っていること。「分相応の望み」
- 偏執(へんしゅう)
- かたよった見解を固執して他人の言説をうけつけないこと。偏屈。片意地。
- 放埒(ほうらつ)
- (1)気ままにふるまうこと。「放埒な若者」(2)酒色にふけり、素行がおさまらないこと。「放埒な生活」
- 暴戻(ぼうれい)
- あらあらしく道理にもとること。「暴戻な帝王」「暴戻の限りを尽す」
- 朴直・樸直(ぼくちょく)
- 質朴で正直なこと。かざりけがなくて素直なこと。
- 蒲柳(ほりゅう)
- 体質の弱いこと。
- 妙手(みょうしゅ)
- (1)すぐれて巧みな技量。また、その人。(2)非常にうまい手段。
- 無恥(むち)
- 恥を恥とも思わないこと。恥しらず。
- 無慾恬淡(むよくてんたん)
- 欲心のないこと。欲ばらないこと。あっさりしていて物事に執着しないさま。
- 迷妄・迷蒙(めいもう)
- 物事の道理に暗く、実体のないものを真実のように思いこむこと。また、心のまよい。「迷蒙を破る」「迷蒙をひらく」
- 夜郎自大(やろうじだい)
- (夜郎の王が漢の広大なことを知らず、自らを強大と思って漢の使者と接したことから) 自分の力量を知らないで、幅を利かす態度をとるたとえ。夜郎大。
- 雄毅(ゆうき)
- 雄々しく強いこと。
- 雄健(ゆうけん)
- 雄々しくすこやかなこと。
- 雄勁(ゆうけい)
- 雄々しく強いこと。
- 勇怯(ゆうきょう)
- 勇気のあることと臆病なこと。
- 勇壮(ゆうそう)
- 勇ましく意気さかんなこと。
- 勇烈(ゆうれつ)
- 勇ましくはげしいこと。
- 優駿(ゆうしゅん)
- 非常にすぐれていること。
- 優柔(ゆうじゅう)
- やさしくものやわらかなこと。
- 悠揚(ゆうよう)
- (1)ゆるやかにあがるさま。(2)ゆったりとして、こせつかないさま。「悠揚迫らぬ態度」
- 乱行(らんぎょう)
- 行いがおさまらないこと。みだりな行為。「目に余る乱行」
- 流離(りゅうり)
- 郷里をはなれて他郷にさまようこと。「流離分散」「貴種流離譚」
- 流謫(るたく)
- 罪によって遠方に流されること。「流謫の身」